勝負の夏場を前にして、自分の成績の伸びに悩んでいる受験生も多いのではないでしょうか。
難関国公立大の受験を考えるならば、夏までに理科社会の形を作っておきたいものです。
5教科を満遍なくこなす必要があるセンター試験では、出来るだけ英数国に時間をかけたいですから、社会は短期間で固めたいと考える人も多いでしょう。
そこで今回は、世界史の短期集中型の勉強法を紹介します。
・短期間(1〜2ヶ月)で世界史の基礎を固めたい人
・授業などで一度世界史を学んだことがある or 学んでいる人
・センター試験で7割の得点ができる
・私立大の短答問題で5割の得点ができる
限られた時間の中で、効率的に勉強していきましょう。
世界史の勉強法【短期集中型】
アウトプットを重視しよう
1〜2ヶ月で基礎を固めるとなると、じっくり教科書や参考書を読み込んでいる時間はありません。
知識が定着していない不安はあるでしょうが、どんどん問題を解いていきましょう。
本当に何の知識もない。流れが全然わからない。
という人は以下の記事を参考にしてみてください。
ここでするべきは、知識の隙間を埋めながら演習の数をこなしていくこと。
そこでセンター形式の問題を解きましょう。
センターの過去問は教科書を網羅するのに最適な問題です。
では、センター試験の過去問に取り組めばいいのでしょうか。
ここは、現在の自分の実力によって変わってきます。
教科書内容は覚えている自信のある人
すでに教科書内容に自信のある人は、センター試験の過去問に取り組みましょう。
直近の年度の分は、12月頃から時間を計って解いたほうがいいので、古めの問題から解いてみましょう。
また、追試を解くのも有効です。
追試は本試に比べて難しめに作られているので、演習には程よい負荷となります。
センター試験の過去問はネット上でも見つけられますが、しっかりとした解説が欲しい人は、黒本や赤本を一冊買っても良いでしょう。
こういったセンターの過去問を5〜8年分くらい解いてみましょう。
これでおおよその内容は登場しているはずです。
教科書内容に自信がない人
教科書内容に自信がない、不安がある人は、過去問演習ではなく、テーマ別にセンター試験の過去問が整理されている問題集を使いましょう。
そういう問題集は、単元の最初にまとめのページがあるものが多いので、簡単なおさらいもできます。
オススメは
実教出版の重要問題集です。
教科書の単元ごとに問題がまとめられており、単元の最初にまとめもあります。
最後の方には、テーマ別の問題もあり、同年代史や文化史などのページもあります。
他には、問題数が多いので短期集中でするにはハードかもしれませんが
山川出版社のセンター試験への道もオススメです。
こちらは単元ごとのまとめページがなく、解説もあっさりしているので、教科書をしっかり読みながらじっくり解いていきましょう。
実教なら3日で二章、山川なら2日で一章くらいのペースで学習を進めましょう。
これでおおよそ一ヶ月で一冊終わります。
本当は、数研出版のチェック&演習をオススメしたいのですが、学校専売品なので簡単に手に入りません。
もし、高校の先生が買ってくれるのであれば、お願いしても良いでしょう。
自分用の参考書を作り上げよう

上の問題集を使って、問題演習を続けますが、重要なのは解いた後の復習です。
短期間で仕上げようとすると、闇雲に問題を解き散らかす人がいますが、それでは成績はあがりません。
現時点でできていないことを明確にすることが、成績を上げる最短ルートです。
では、どのように復習をすればいいかというと「まとめノート」を作成するのです。
定期テスト対策ではよくまとめノートが作られますが、なぜか受験生は作りたがりません。
それは時間がかかるとか量が多いとか色々な理由はあると思いますが、綺麗にまとめようとするから時間がかかるのです。
時間に余裕があったり、世界史が好きでしょうがないのであれば綺麗なまとめノートを作るのもいいでしょう。
しかし、短期集中で成績を上げようというのですからそんな悠長なことは言ってられません。
ここでいう「まとめノート」とは、自分の間違いを記録していくノートのことです。
問題を解けば当然間違います。間違いがないのなら、すぐに他の科目をやりましょう。
その間違えた問題を、何が原因で間違えたのか、どの知識が抜けていたのかを全てノートに記録していきましょう。
自分の間違いノートです。これは効果がありますよ。
なんといっても、自分の悔しさの塊ですから、やる気を高めながら見直しに使えます。
また、同じ問題は何回でも解きましょう。
一度間違えたということは、次同じような問題が出た時に間違える可能性があります。
自分の成長を実感する意味でも、同じ問題にチャレンジすることは大いに意味があります。
模試を受けよう

短期集中で勉強すると、客観的な振り返りが難しくなります。
そこで、予備校が実施している模試は積極的に利用しましょう。
たくさん受ける必要はありませんが、今の自分の実力を測って、受験本番に向けて照準を合わせましょう。
模試の結果は良くても悪くても重く見過ぎないことが大事です。
現役生であれば、後半に大いに伸びることもありますし、予備校のデータ集めも兼ねていますから、深刻に受け止め過ぎて、やる気をなくすなんてことにはならないでくださいね。
最後に
短期集中型学習といっても、勉強の基本は変わりません。
予習 → 演習 → 復習 のサイクルを如何に早く回していくか。
予習と演習を連続にすることで効率は格段によくなるので、どんどん問題にぶつかりましょう。
このやり方は、センター試験や私大の短答問題にフォーカスしていますが、国公立大学や難関私大の論述も必要だという方は以下の記事も参考にしてみてください。
この記事を読んでくださった方の成績が上がることを願っています。