本年度でセンター試験も終了ですが、国公立大学や私立大学のセンター利用を受験するため、受験生のみなさんは日々、努力されていることでしょう。
数あるセンター試験の科目の中から、今回は「世界史B」の対策を紹介します。
世界史のセンター対策で重視すべきこと
センター試験を受験する人向けの内容です。
基本は教科書!

当然と言えば当然ですが、センター試験の出題範囲は100%教科書です。
つまり、教科書内容をすべて頭に入れてしまえば、センターは満点が取れます。
頑張って覚えましょう!!
と言ってしまえば簡単ですが、あの分厚い教科書の隅から隅まで丸暗記で詰め込むなんて不可能に近い話です。少なくとも万人に勧められる方法ではありません。
ですので、いかに効率よく頭に入れていくかがカギになります。
大まかな流れをつかもう

世界中の地域を扱いますが、世界史も歴史ですので、流れは重要です。
ナポレオンとヒトラーのどちらが先に生まれているか。
第二次世界大戦が終わったのはいつか。
くらいのことは早い段階で押さえなければなりません。
教科書をしっかり読めるという人は、教科書を読み込んでください。
それが厳しいという人は、通史がわかる参考書を用意しましょう。
僕が、自分の勉強でよくお世話になったのが
このナビゲーター世界史です。
講義調で書かれているので、読みやすく、自学しないといけない人にもオススメです。
似た形式のものに実況中継シリーズがありますが、僕はナビゲーターの方を推します。
ここで注意して欲しいのが、ナビゲーターや実況中継さえ読めば、
「教科書はいいや」
と思う人が多いということです。
確かに、講義調の参考書はある程度教科書内容を網羅し、教科書よりも深いことを書いているかもしれません。
しかし、教科書の文章には必ず触れた方が良いです。
文字数やページ数の制限がある中で、いかに過不足なく伝えるかのエッセンスが詰まっています。
教科書の文章を人に説明できるくらいまで、読み込みましょう。
アウトプットは早めに取り掛かる

教科書や参考書を読んで勉強を進めていると、なんだかわかったような気分になってきます。
これが大きな落とし穴!
1、2回読んだくらいで人間の脳は完璧に覚えません。
一度入れた知識は、アウトプットして始めて身につくのです。
一通り終わっていなくても、完璧に覚えていなくても、問題演習に取り組みましょう!
覚えてから解くのではなく、覚えるために解くのです。
問題演習のオススメはセンター試験への道
教科書は山川を使っている人も多いでしょうから、章立てが同じで、センター試験の過去問で構成されているこの問題集は非常にオススメです。
解説が豊富とは言えませんが、問題の隣に、各選択肢へのコメントが載っているので、長い解説をダラダラ読むよりは、よほど効果があります。
解いて、直して、読み直すのルーティンを作りましょう!
一方で、教科書は山川ではなく東京書籍だという人もいるでしょう。
東書の世界史B 入試対策問題集
(東京書籍HPを参照してください)
こちらがオススメ。
どこの教科書を使っていても勧められる問題集です。
センター試験レベルよりも高く、私大・国公立にも対応しており、記述模試対策にも向いています。
東京書籍の教科書は、ヨコの繋がりを意識した書き方になっていたりもしますので、やってみることをオススメします。
実践演習に取り掛かろう

前項で挙げた2冊をきちんと仕上げれば、センター試験の過去問対策は十分なのですが、やはり時間は測った方がいいですね。
センター世界史は60分間で36問、と1問あたり1分半〜2分かける余裕があります。
しかし、36問を一気にやってしまう訓練はしておかなくてはなりません。
そこで、
代ゼミの実践問題集をオススメします。
センター試験より少し難しいものの、他の実践問題集に比べてより本番に近い問題が多いように思います。
本番に向けて、負荷をかける意味でも、少し難しい問題集で演習を積みましょう。
世界史に自信がある、センター以外にも世界史で受験する機会があるという人は
駿台の実践問題集もオススメです。
はっきり言って、難易度はセンター試験をはるかに超えています。
しかし、通史を勉強したときの漏れが見透かされたように出題されているのは、さすが駿台と思わされます。
そして、駿台のセンター問題集は、巻末の復習資料が素晴らしい!
膨大な情報量が端的にまとめられており、試験前にさっと見直すときに便利です。
世界史に限らず、どの科目にも付いています。
解説も充実しているため、知識の隙をなくすのには最適でしょう。
逆にあまり手を出すべきじゃないと思うのが、Z会の実践問題集です。
これは、難しすぎる・・・
自分にプレッシャーをかけて追い込みたい場合はいいと思いますが、その時間があれば他教科に時間を回すべきだと思いますね。
過去問はいつ解くの?

いつ解いても構いません。
いままで触れてきた中で、過去問を集めた問題集は『センター試験への道』以外紹介していません。
これは過去問をやる必要がないのではなく、時間を測ってやる必要がないということです。
『センター試験への道』で多くの過去問に触れます。
その状態で過去問を実践演習の題材にすると、初見ではなくなってしまいます。
やはり、時間を測って解く場合は初見の方がいいです。
なので、あえて本番の過去問は時間を測らず、じっくりと分析しながら解いてください。
センター試験の対策に最も有効な教材は過去問です。
同じような選択肢が再び登場することもままあります。
過去問はじっくり研究し、予備校の予想問題などで実践演習を重ねましょう。
最後に

教科書内容の学習から始めるとやはり時間はかかります。
しかも世界史はなかなか点数が出にくい科目です。
ですが、やりきれば満点も夢ではないのです。
日々コツコツと積み重ねる努力が実を結びますので、最後まで諦めずに頑張りましょう。