日頃授業ばかりしているため四六時中話し続けているわかやまんです。
教師にとって“喋りは命!”
同じ内容を話していても、伝え方で生徒の興味や定着度に大きな差が出ます。
今回は授業でうまく話すコツを紹介します。
授業の話を上達させるコツ
話をうまく伝えるコツは“間”と“目”です。
この“間”と“目”をどう使っていくかをみていきましょう。
口下手は悪いことじゃない

最初に言っておきますが、教師で口下手は決して悪いことではありません。
教室を爆笑の渦に巻き込まなくても、気の利いた小話ができなくても別に構いません。
話の内容が伝わるとは、相手が理解できるペースで話すことなのです。
そのペースをしっかりと掴むことが話し上手への近道なのです。
話し下手の特徴
上手な話し方の前に、話し下手の特徴を見ておきましょう。
- 基本的に早口
- 単調な話口調
- 目線を合わせない
代表的なものを3つ挙げました。
優先度の高いものから解決していきましょう。
基本的に早口

おそらくこれが一番多い問題でしょう。
偉そうにこんな記事を書いている僕も、よくこの失敗に陥ります。
この問題の注意すべきポイントは「自分はちゃんと話せた!」という妙な自信があること。
早口でまくし立てるように話すと「自分は喋りきった!!」という心地よい疲労感があったりしますし、実際に多くの情報を伝えているでしょう。
時間当たりの情報量で言えば、とても多くのことを“伝えた”かもしれません。
でもその話“伝わっていますか?”
授業の核心は「生徒を分からせること」
もちろん興味を持たせるきっかけや分かるための足がかりになることも必要でしょう。
だとしても授業中に理解し切る以上の理想がありますか?
話は逸れますが、僕は補習消極派なので授業でどれだけ理解させられるかを重視しています。
補習をして時間を増やしていけばできるようになるのは当たり前。
ましてや教師側から補習を積極的にするのは好ましくないと思っています。
補習のあり方については以下の記事を参考にしてください。
話を戻しましょう。
せっかくたくさんの情報を与えたところで生徒が処理しきれなければそれは無駄になってしまうのです。
では、どう改善するか。
それはしっかりと“間”を置くことです。
でも、早口がダメだからといって決してゆっくり喋らないでください。
ゆっくりとした口調は時に活力を奪います。
さらに全体の話すペースをいきなり変えてしまうと余計におかしな話し方になってしまいます。
普段着の話し方というのも大切なのです。
この“間”ですが、具体的には5秒黙ってみてください。
自分の中での一区切りがついたところで5秒黙る。これだけ。
変な言い方にはなりますが、話し下手なのに早口な人はハイな状態を維持してしまっています。
これを側から見るとあっぷあっぷしているように見えるのです。
対面で授業をする以上、教師と生徒はお互いの姿が見えています。
常にあたふたしている様だと生徒は信頼してくれませんよね。
そこで落ち着き払って5秒黙る。
これをするだけで、自分も落ち着きますし、生徒も頭をリセットする機会が出来て処理能力が高まります。
単調な話口調

こちらもよくある聞きにくい授業の特徴。
話が単調で授業時間がとても長く感じるパターンです。
これも比較的簡単な方法で解決できます。
それは
大声を出す。
はい、それだけです。
他は普段と変える必要はありません。
ただ、重要な語句、重要な問題、自分が大好きな人物の時だけ声を張ってください。
それだけで聞き手としては格段に聞きやすくなります。
きっと生徒たちはハッと顔を上げることでしょう。
ここで重要なのは、声を張るのは一部だけ。
当たり前ですが、常に大声で授業すればやかましくてかないません。
いつも通りの単調な?話し方の中にドン!と声を張る箇所を入れれば一気に聞きやすくなるのです。
目線を合わせない

これも話し下手あるあるですね。
上でも少し触れましたが、授業は生徒との対面がほとんどです。
目の前にいる彼らに伝えないといけないのに、目を合わせないでいいはずがありません。
目は口ほどに物を言うと言いますが、まさにその通りなのです。
一対一の時と同じように相手の目を見て話す。
ごく当たり前ながら重要なことなのです。
しかし、授業は一対多数が常なので、全員に目を合わせるわけにはいきません。
そのときに使えるのは
3人ピックアップすること
です。
クラスによって人数は異なりますが、教室の左右真ん中と3人のターゲットを選んでおきます。
この3人に話しかけるような意識で授業を進めていけば、周囲の子も見られているという意識が強くなります。言葉が相手に届くのです。
ここで気をつけたいのがあまりジッと見つめないことです。
見方によっては睨んでいると思われますし、異性の生徒相手だと気持ち悪がられる可能性もありますので注意しましょう。
まとめ
- 基本的に早口 → 5秒黙ってみる
- 単調な話口調 → 大声を出してみる
- 目線を合わせない → 3人に話しかける
最後に
授業でうまく話すコツどうだったでしょうか。
かくいう僕も改めて意識しておきたいことばかりです。
授業は教師がコントロールするものですが、相手がいることを忘れてはいけません。
最短ルートを目指しても、時には寄り道し、時には立ち止まりながら生徒とともに進めていくのが授業です。
今回はマイナスを改善する方法を紹介しましたが、別記事でよりわかりやすく、より楽しませる話術についても紹介します。
その方法の一つが雑談です。
雑談の必要性については↓を参考にしてください。
ではまた。