大阪大学 2010年度 世界史過去問

世界史

Ⅰ 台湾は、二千万を超える人口、そして独自の憲法・軍隊・通貨・文化を持ち、直接選挙によって選ばれた総統が統治しているが、日本、アメリカ、中国など、多くの国は、台湾を主権国家として承認していない。現在の台湾の国際的地位に関係する一九世紀以来の主な戦争や国際的な取り決めの流れを、時代順に述べなさい。なお、次の語句を必ず用い、それらの語句には全て傍線を引くこと(二五〇字程度)。

日清戦争  下関条約  第二次世界大戦  サンフランシスコ平和条約
国連代表権

Ⅱ 現在、ヨーロッパと呼ばれている地域の周辺部で展開した歴史について、以下の問いに答えなさい。

問一
 九~一〇世紀以降ローマ=カトリック圏に侵入したノルマン人やマジャール人は、一〇世紀後半以降ローマ=カトリックを受け入れ、その重要な構成員となった。これによりローマ=カトリック圏は拡大した。以上の過程について、彼らによる国家形成にも触れながら説明しなさい。なお次の語句を必ず用い、それらの語句には全て傍線を引くこと(二五〇字程度)。

ハンガリー   ノルマンディー   スカンディナヴィア   イングランド

問二
 ローマ=カトリック圏は、南でイスラーム圏の人々と接触、交流するようになった。その影響の一つとして、一二~一三世紀にローマ=カトリック圏がイスラーム圏から受けた学問上の影響について説明しなさい。なお次の語句を必ず用い、それらの語句には全て傍線を引くこと(一〇〇字程度)。

アリストテレス   イブン=シーナー   ラテン語

問三
 一四世紀以降、バルカン半島にはオスマン帝国が進出したが、一九世紀のギリシア独立戦争や二〇世紀のバルカン戦争が起こるまでは比較的安定した秩序が築かれていた。これに貢献したと考えられる、オスマン帝国が非ムスリムに認めた共同体の制度とは何か。
□□□□制

Ⅲ 日本語を万葉仮名(実は漢字)やローマ字(アルファベット)で書くこともできるように、文字(表音・表意)と言語は必ずしも一致しない。世界史上における文字の歴史について、いわゆる四大文明における文字の発生から現代までの流れを、おおまかに述べなさい。その際、現代世界で多くの人々が使用している、以下A~Eの五系統の文字の起源・伝播に重点を置き、A~Eの記号を用いて解答すること。なお、それぞれの文字の名称は必ずしも性格に答えなくてもよい(三〇〇字程度)。

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